2021年10月より糠谷医院様にご縁をいただき、継承させていただくことになりました山村憲幸と申します。
私は大阪大学旧第一外科に入局し、外科医として心臓血管外科・呼吸器外科・消化器外科・小児外科など幅広く研鑽した後、消化器外科を専門として胃癌・食道癌の患者様を中心に手術・治療を行って参りました。そして、2017年より「市立吹田市民病院」にて外科部長として勤務しておりました。前勤務先から約2キロ先という近距離の場所にご縁をいただいたことを大変光栄に思い、歴史ある糠谷医院様をしっかりと受け継がせていただきたいと思っております。
私にとって、医師は天職だと自負しています。一番やりがいを感じるのは、無事に手術を終えた患者様が外来に通院されてきたときに「先生の顔を見ると元気になった。ありがとう」と仰っていただけたときです。医師というのは手術という技術だけではなく、患者様の顔を見て気持ちに寄り添うことこそ必要だと痛感しております。
しかし、退院した患者様が緊急搬送されたり、知らぬ間にお亡くなりになっていたことを知る度に辛く、特に「自宅に帰りたい」という癌末期の患者様を私自身で最後まで直接診て差し上げられない現状に勤務医としての限界を感じておりました。
「最期まで診て差し上げたい」「術後や再発後にもっときめ細やかなケアをして差し上げたい」という思いと、「早期発見により、元気に長生きしていただきたい」という思いの両方に携わるには「身近なかかりつけ医・ホームドクター」になることだという考えに至りました。
どんな病も早期発見が大切ですので、風邪や腹痛、下痢などの気になる症状でも気軽に来ていただけるようなクリニックを目指して参ります。
そして、普通なら通院や入院が必要となるポート留置・腸瘻チューブなどの留置処置や胸腹水穿刺、癌性疼痛に対する鎮痛などの治療も、元外科医の私なら患者様のご自宅で処置・診察させていただけます。
在宅医療も積極的に受付させていただき、一人一人の患者様にずっと寄り添う・信頼していただけるホームドクターになりたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
やまむらクリニック 院長山村憲幸