新年、明けましておめでとうございます。院長の山村です。
今年の干支は『兎』ですが、兎と聞くと皆さんは何をイメージされますでしょうか？
やはり『月で御餅をついている兎』をイメージされる方が多いのでは無いでしょうか？
この『兎が月で御餅をつく姿』の由来は、今昔物語集 巻5第13話に端を発しているそうです。みすぼらしい老人に姿を変えた帝釈天に食べ物を供することが出来なかった兎は、わが身を火中に投げ出し『自分を食してください。』と言ったそう。その兎の姿、心根を全ての人に見せるために帝釈天は火に入った兎の形を月の中に移したそうです。
『みすぼらしい老人（実は帝釈天）のために自身の身を捧げる』
この知恵や力の無いウサギが取った行為は緩和ケアや訪問診療にも通ずるものが有るように思います。私も兎を見習って、もっともっと患者様のために身を捧げる精神で緩和ケアや訪問診療に取り組んでいきたいと思います。
ですが、さすがに火中に飛び込む勇気は有りませんが・・・・。